『検証ホツマツタヱ』 創刊号 巻頭言

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「発刊に寄せて」        宮永光雄

ホツマと呼ばれる文字(以下ヲシテという)によって書かれた『ホツマツタヱ』を、松本善之助氏が再発見し研究発表されてから、もう三十年ぐらい過ぎてしまった。しかし、未だに一般の人々に浸透していない。それは、第一に『ホツマツタヱ』をはじめとする『ミカサフミ』及び『フトマニ』というヲシテで書かれた写本(以下ヲシテ文献という)の内容が、日本書紀や古事記以前の本物であるという証明がしっかりされていない為であろう。第二に、ヲシテ文献の内容があまりに素晴らしいが為に、漢字かな混じり文に訳しただけで、第一人者気取りになってしまったり、不思議な箇所を直に心霊現象と結び付けてしまったり、民俗学などで自分の説の補強に利用しようとしたりなど、理解を深める方向に進まずに留まって満足してしまう方々が、障害となっている。これも、ヲシテ文献の見えざる力かもしれないが、もう一度根本に戻って、具体的かつ合理的に解釈する努力を積み重ねなければならない。かつてヲシテ文献は、いく度も現れてはまた埋もれるという事を繰り返しているようである。たとえば、菅原道真も『フトマニ』の「アキニの歌」を良く知っていたから、あの有名な和歌(こち吹かば匂いおこせよ梅の花、、、)をよんだに違いないと思うのであるが、当時もヲシテ文献を禁書扱いにしていたのであろう。他に形跡が見当たらない。今後ますます世の中は情報過多の時代となるであろうから、ヲシテ文献の存在を確かなものにしなければ本当に消えてしまうかも知れない。このような折、同志の方々の気運が高まり、基本的なある編集方針にもとづき『検証ホツマツタヱ』を発刊する運びとなった。その方針とは、極力難しい漢字を使わず解りやすい表現方法で執筆することである。また、内容についての質問に対して執筆者が責任を持つこととした。

最後にヲシテ文献を残して頂いた神々先人、先輩の諸氏に御礼申し上げるとともに、真摯かつ和やかな態度でこれからの研究発表をおこなっていきたいので、読者の皆さまの絶大なご支持ご協力及びご批評をお願い申し上げる。

平成十四年五月十七日

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